鞄と服はそれぞれ呼応するものがある

発行者 ジョージがお届けします。

メンズスーツとペアで使うバッグのファッション知識について

革製のバッグとスーツとの組み合わせで選ぶバッグとは

メンズファッションの基本のひとつには「スーツを着る」ことがあります。

これらの歴史はヨーロッパの影響が大きいものです。

日本では「着物」がありますが、今では日本ですら
着る人は皆無です。

ファッションというよりは「日本の正装」といった
立ち位置になっています。

世界中で公式の場として着られているメンズの服は
やはり、「スーツ」です。

ただ、
「英国紳士たるもの「礼儀に正しく、身だしなみを整え」
といったことわざがあるように、

日本の礼儀作法にも通づるところがあり、見かけは違えど
魂は世界共通ともいえます。

ではそのスーツを着たときに持つ鞄には「歴史的常識」が
あるのでしょうか?

結論としてはあります。


鞄(バッグ)を選ぶとき、極力こだわりたいのは

革素材を選ぶ

ことです。

そこには、実用性と美しさがあります。

革製品は人との一体感が生まれます。

いくら機能性にとんだアルミ合金やジュラルミンの鞄でも
人との一体感となるとまた別の話になってきます。

また、温もりを感じるのも革製品の特徴のひとつ。

革製品は、綺麗に使い込もうと思うと、
上質になればなるほど「手入れ」が必要に
なります。

手間ですが、これがあるとそのアイテムにどんどん愛着が
湧いてきます。

革製品の手入れ

日本では、「着物をたたむ」という作業がありますが、
これにはたたみ方の決まりがあり、

最初は面倒でも、「着ては綺麗に畳んでしまう」という
作業をくりかえしていると、

整理整頓の癖がつく他に、その着物に「大事にしている」
という意識が大きくなり、愛着がでてくるようになり、

結果、物を大切にするという気持ちがしっかりと
芽生えてきます。

ヨーロッパの人々が、革製品に特別な思いを持つのも
同じで、

革製品のバッグを大切に手入れするということは、
人にくれる温もりの恩返しといったところ
ではないでしょうか。

メンズ系バッグの種類や解説、人気についてはこちら

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革製品の鞄を選ぶときなめしの種類を見極める

革製品の鞄選びのポイントとしては、

まず「なめし」をチェックします。

なめしとは、「皮から革に変える」際に行われる
加工法です。

皮と革、字が違うだけで同じ意味では?と感じる方も
おられるでしょうが、

皮を使うときは、まだ動物や植物の皮に加工されていない
時に使います。

皮に何らかの加工が施されたもの、製品化されたものは
「革」として表現するのが一般的なのですね。


動物の皮は、剥ぎ取ったのち、そのままでは硬くなったり、腐敗してしまいます。

このままでは製品としては使えません。


これらを製品として使うために脂を取り除いたり、やわらかくするため
なめしを施します。


昔の皮のなめし方


なめし加工がよいものはやはり、手触りがよく基本的にはやわらかい。
(そうとも限らないが上質の革はやわらかさに比例する)


タンニンなめし、クロムなめし、コンビなめし(タンニンとクロムの併用)
などがあり今のバッグの革製品にはクロムなめし、コンビなめしがよく使われます。


タンニンなめしは、使うほど使用感の「味」が出やすい(変色しやすい)
もので、型崩れがしにくい、吸湿性に富んでいるのが特徴。


クロムなめしは、吸水性が少なく、水をはじきやすい、
伸縮性が出るという特徴があります。


どちらがいいというのは言い切れないところがあり、
使う人の好みで、変わってくるといえます。

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革製鞄にみる馬具から進化したバッグブランドの特徴

革製品=馬具メーカーが良い。

この図式にはいくつかの理由があります。

この流れはヨーロッパで起こった出来事が中心です。

馬具メーカーからファッションブランドに
変わってきたブランドといえば、有名どころ
では


エルメス
グッチ
ダンヒル
ロンシャン


があります。

馬具工房というところは、大小さまざまな
形の革製品を作る必要がありました。

ですから、大きさや形の細工にも長けた技術
を持っています。



これらはヨーロッパの国のブランドや歴史がなぜ
中心となるのか?

ヨーロッパの国のブランドの
特徴は、今のスーパーブランドと呼ばれる
ものは

歴史が長い

ということがあります。

エルメス1837年
グッチ1921年
ダンヒル1880年
ロンシャン1948年

グッチはこれでも比較的新しい方ですね。

ロンシャンは後発で馬具を扱っては
いたようですが、規模は小さかったかも。
価格も安い。それでもデザインはヨーロッパの
気品ある伝統を引き継いでいるように感じる。


歴史の中から生まれてくる技術や創作は
やはり、価値や意味が大きいです。

そういった観点から見れば、馬具工房だった
製造メーカーが良い物が多いと称されるのも
納得がいきます。



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革製品の鞄はコーナー・把手、ミシン目にもチェックを!

前回に書いた、革製品はなめし加工の種類

以外に革製の鞄を求めるときにチェックしたいところ、
それが


コーナー
把手
ミシン目

です。

コーナーは鞄の四隅のことです。


この四隅は衝撃を受けやすいところで、傷みやすい
ところでもあります。


特に底の隅は傷みやすいので、いい鞄には革を重ねて
補強がされています。


把手については、必ず試しに持ってみる必要が
あります。


すべてが同じ把手ではないので、手にしっくりくる
ものを探します。


把手と鞄本体の縫い付け部もチェックします。


頑丈に縫い付けられているか?ここが取れてしまうと
カバンとしては最悪の状態になってしまいます。

最後はミシン目。ステッチが綺麗なピッチで
刻まれているものが上質な鞄に値します。


ステッチが綺麗な革製バッグ


技術もさることながら、作りの丁寧さが
このステッチに現れやすいといえます。

また、手縫いとミシン縫いにはあまり良し悪しを
判断する材料にはならないと考えます。

ミシン縫いでもしっかり綺麗に縫えます。


ミシン縫いの上質な鞄も存在します。


最も気遣われたものには、ミシンと手縫いを併用した
ものもあります。


また頑丈さはある程度「重量」と比例します。


あまりにも軽い革製鞄は避けるようにしています。


軽いものが必要な場合は、ナイロン素材や布地の物
などが活躍します。

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流行と基本は必ずしも一致しない

ここまで、鞄のファションの関係について、
鞄を中心にお話をしてきました。

長い歴史のある「鞄」は現在でもその重要性は
増大しています。

時代とともに、「鞄」の素材や形には新しいものが
生まれ、ファッションにおいても新しいスタイルが登場
しています。

しかし、どんな変化が起ころうと、
根底にある基本は変わらなし、なくなることは
ありません。

誰かが何処かで基本を追従している。

人1人の歴史にも何十年という歴史があります。

ファッションを考えることがが好きなら、
その中で、基本を追従するときがきっと
くるのではないでしょうか。




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※ご紹介の記事は作成時時点での情報です。

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